──3人ともITとは「別の業界」から「未経験者」としてリューズに入社していますが、まずはそのきっかけから教えてもらえますか?

桑原
転職前はファストフードチェーンで働いていて、売上管理や在庫管理システムをユーザーとして使っていました。IT関連の知識は皆無だったので、ただ先輩社員に教わって使うだけの立場だったんですが、自分なりに「この機能は必要か?」とか「どうやったらもっと使いやすくなるかな」という視点でシステムを見ていましたね。

渡邉
経験を問わず、そういう考え方を持てるか持てないかって大きいと思う。僕はもともと出版社で編集仕事をしていたけれど、紙だけでなく、読者を惹きつけるWebコンテンツの企画やサイト運営を任されていたので、ユーザー目線に立ったサイト設計の経験はありました。ただ開発経験はなかったですし、エンジニアという仕事に将来性を強く感じていたので、思い切ってリューズに転職した感じです。

荒木
みんな会社選びのポイントはどうでした?

桑原
会社の規模がそこまで大きくなくて、一人ひとりの判断や考えが通りやすい会社を選んでいたかな。入社当時のリューズは50名弱とほどよい規模感だったし、代表の丸山さんの人柄と思考性に惹かれて選びました。そういう荒木さんは?

荒木
私はスタイリストとしてテレビ業界で働いているうちに、YouTubeや映像配信サービスの盛り上がりを肌で感じるようになって、システム基盤やインフラを支える仕事に興味を持つようになったんです。リューズはエージェントさんに紹介してもらったんですけど、会社選びのキーワードはやっぱり「未経験OK」「教育体制の充実」だったかな。

──ちょうどお話が出たので「教育体制」について教えてください。未経験者向けの研修内容を充実させているそうですね。

桑原
入社時のスキルレベルや経験にもよると思いますが、未経験の場合は基本的にネットワーク関連の教本で座学をして、実機でシステムを実際に触り、研修担当のフォローを受けながら理解を深めて……という流れだよね。

荒木
午前・午後で1時間ずつ、教育担当の講義があります。私の場合はそれ以外の時間で、難易度の低い教本から順番に3冊×3回ずつ読み込んで実機研修へ。その後、サーバに関しても同じように進めていきました。

渡邉
ポイントは拙くてもいいから速く、何度も繰り返しながら質を上げていくというところにあります。この《拙速》という姿勢は、研修期間だけでなくリューズという会社のマインドそのものですね。

桑原
みんな《拙速》を意識した上でプロジェクトに入ってくるので、リーダー的立場から後輩と接している私からするとすごくやりやすいです。「効率化するにはどうしたらいい?」と一つ球を投げると、うちのメンバーは効率化の基準が同じなんです。未経験であっても話が通じやすい。

荒木
あと、研修の最後に教育担当へのプレゼンがあったのが、プロジェクトに入った後にすごく役立ちました。

──プレゼンですか?

荒木
そうです、プレゼン。渡された教本の要点を2日でまとめ、研修担当に発表しつつ、聞かれる質問に答えていくんです。別に理解が甘くても詰められませんから安心してくださいね(笑)。

渡邉
教わったことの理解度をはかる上でも有効ですし、人に説明することでその時点での課題感を整理することにもつながります。リューズが大切にしている拙速という姿勢や、何事も自分ごととして考える意識などは、こうしたやりとりを通じて身につきました。

──あらためて、いまのお仕事内容を教えてください。

渡邉
お客様のシステムに障害が発生したときの復旧サポートや原因調査、システム運用・構築時の技術支援をしています。入社してから継続して同じプロジェクトに入っているので、実務面だけでなく、リューズメンバーの価値や優秀さをお客様にアピールしながら後輩を育てていくように意識しています。

桑原
私もリーダーと後輩メンバーの中間的ポジションなので、後輩がスムーズに仕事ができるよう効率を考えながらリーダーをサポートしています。現場としては大学の学術研究を支えるサーバやネットワーク機器の監視、学生・教職員のアカウント管理、ヘルプデスクを担当しています。

荒木
私はこの6月から、本社内の自社サービス企画チームに所属しています。ターゲット需要に合わせたサービス開発や、ユーザーに向けたサービス説明資料や価格表といったドキュメントの整備、案件管理がメインですね。資料を作る上でも、その根拠となる技術スキルや顧客ニーズを正確にとらえるスキルなど、マルチに動ける力を身につけるのが今後の課題です。

──他のどこではなく、「リューズに入社してよかった」と感じるのはどんなところですか?

荒木
挑戦の機会を与えてもらえるところかな。細かく作業内容を指示されるのではなく、根っこの部分にあるシステム要件、つまり「お客様はこのシステムにどういったことを求めているのか」という存在価値を共有した上で、いかに具体的にアウトプットするかは自分で考えるようにしています。

渡邉
ネットワークやインフラ構築だけでなく、システム開発やセキュリティ案件についてもやるべき要件に目がいきがちですが、本当は“どういうリスクに対して生まれた要件”なのかという本質をとらえることが大切なんです。

桑原
何のためにそれをするのかというシステム要件を常に意識していると、日々の仕事に価値が生まれるというか、モチベーション高く取り組めるようになります。だからこそ、エンジニアとしての経験がない人でも成長しやすい環境だと思うんですよね。

渡邉
あと、挑戦する人をしっかり評価してくれる会社なので、サポート体制が自然と根付いているというか、シンプルに面倒見のいい人が多いんですよね。技術的な相談はいつでも、そして何度でもしていいことになっています。だからその分、相談するタイミングが遅いとすごく怒られます(笑)。

荒木
私たちがやっているのは、IT製品やシステムではなく、それを使っている人を相手にしている仕事だと思うので、対人スキルの高い人は比較的スムーズに仕事をしていけると思います。私自身もそうですし、前職の業界が全然違う先輩が多いので、多彩な経験に裏打ちされたいろいろな考え方に触れられるのが刺激になりますね。

──仕事の進め方で意識しているポイントはありますか?

桑原
プロジェクトに配属された直後、一つ一つの仕事に時間をかけすぎてしまうことがありました。そこで先輩から「知識・経験が足りないのはしかたないけど、時間の使い方は工夫次第でなんとでもなる」とアドバイスをもらって、1日を「予定されている仕事」と「急に飛び込んでくると想定できる仕事」に分けて対応するようになりました。要はざっくりとした予定を立てて仕事に向き合うわけで効果はてきめん。突然の依頼や問い合わせにもあわてず、1日という時間を有効に使えるようになりました。

荒木
私は常に「なぜ?」という疑問を持つようにしています。なぜこの仕事が必要なのか、なぜ改善すべきなのか、なぜミスにつながるのか……。いつでもハテナを持ってると、思いがけない発見があるんです。たくさんの「?」がたくさんの「!」につながるよう意識しています。

渡邉
桑原さんと似ていますが、僕も仕事の強弱を考えています。やるべきことが10個あったとしたら、すぐ終わるもの、手は離れるけれど見ておかないといけないもの、アクティブに手を動かす必要があるもの、そして緊急性が高いものといったように、いろいろなフェーズに分かれています。それらをすべて並走させながら、交互に選んで取り組んでいますね。ランニングのトレーニング感覚といいますか。この1kmはレースのペースで、次の1kmはジョグで流して、次は400mをダッシュして……みたいな。

荒木
渡邉さん、ランニング好きですもんね。会社にサークルもあるんでしょう?

渡邉
そう! 代表や教育担当をはじめ、何人かランナーさんがいるよ。冬の時期に大会に出たり、定期的に練習会をやって盛り上がってます。走った後のビール目的の人も多いから(笑)、ちょっとでも興味ある人はぜひ声をかけてください!

桑原
趣味に生きてる人も多いよね。全国トップクラスのオセロのプレイヤーがいたり、ダーツの大会で優勝してたり、本当にユニークな経歴を持ってる人が多いのもリューズの特徴かな。

荒木
プロジェクトやタイミングにもよるけれど、ほとんどの社員が定時退社しているのはある意味すごいことだと思う。そうやって趣味に打ち込んだり、家族との時間を大切にできるのも、先々を考えてずっと働いていきたいと思える理由になりますよね。新卒の方も、第二新卒も、転職を考えている方も、どんな立場の人にもおすすめできる会社ですよ!